協会について

ご挨拶−ピーターマクミランより

海外では、和歌は俳句に比べると、あまり知られていません。しかし、私は百人一首の百首こそが日本人の心のあらわれだと思っています。楽しみながら日本の心に触れられる百人一首かるたは、日本文化を世界に伝えるために最も適した道具です。私はこのことを、ぜひ日本の皆さんに知っていただきたいのです。今度海外に行かれるときは、『WHACK A WAKA』を連れていって、日本文化を紹介していただけたら、嬉しく思います。

Haikuが英語の単語になっているように、Wakaも英語の仲間入りする日がくることを、私は願ってやみません。そして、いつか百人一首かるたがオリンピックの競技になることが私の夢です。

目標

  1. 『WHACK A WAKA 百人イングリッシュ』の世界大会開催

私たちは『WHACK A WAKA』を文化のオリンピックとして定着させていくことを目標に活動しています。

2017年1月13日に、三越伊勢丹ホールディングス様にご協賛いただき、アメリカの駐日大使館公邸にて「世界初の英語百人一首大会」を行いました。ケネディ前大使主催で64名の日本人高校生が大会に参加し、その模様はNHK、THE HUFFINGTON POSTをはじめ各種メディアに取り上げられ、盛況のうちに終了いたしました。

今後は英語圏のみならず世界中に『WHACK A WAKA』を広め、競技人口を増やし、将来的にはオリンピック種目にすることを目標に活動していきます。

2. 『WHACK A WAKA 百人イングリッシュ』を通じた日本文化の発信

『WHACK A WAKA』を通して、海外の方に日本文化を知ってもらうことが期待されます。ゲームとして海外で普及することで、日本の文化として「WAKA」の存在が広まり、日本文化に興味関心を持ってもらうきっかけになることを願っています。

3. 『WHACK A WAKA 百人イングリッシュ』を通じた教育活動

『WHACK A WAKA』というユニークな学習方法は、ゲーム感覚で効果的に英語を身につける学習成果につながります。英語を勉強しながら、日本文化も再発見できる、一石二鳥の学習法です。また、未来の国際人として、自国の美しい文化を英語で説明できる豊かで柔軟なボキャブラリーを身につけることもできます。『WHACK A WAKA』を中学・高校の英語教材として取り入れることによって、英語を楽しく身につけ、さらに日本文化にも関心を持ってもらいたいと考えています。

ピーターマクミランの紹介

ピータージェイマクミランは翻訳家、研究者、詩人、アーティスト。日本在住歴30年以上。アイルランドとイギリス両国の国籍を持つ。

アイルランド国立大学ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンを首席で卒業後、同大学院で哲学の修士号と英文学の博士号を取得。その後米国に渡り、プリンストン、コロンビア、オクスフォードの各大学で客員研究員として2年間を過ごす。

現在は東京大学非常勤講師、東京女子大学講師を勤める傍ら、日本と世界をつなぐ架け橋としての活動を精力的に展開している。

版画の制作と並行して、2008年に『百人一首』の英訳を出版し、日米で翻訳賞を受賞。2016年9月には『伊勢物語』、2018年には『百人一首(新訳)』の2冊がPenguin Booksより出版される。

2011年にはイタリアで自作の詩集Admiring Fieldsを出版。

Pen America、日本ペンクラブ会員。一般社団法人日本文化交流基金(Japan Cultural Institute)賛助会員。

株式会社月の舟代表取締役。

ウェブサイト…… http://peter-macmillan.com

受賞歴:英訳『百人一首』にてドナルド・キーン日本文化センター日本文学翻訳特別賞、

日本翻訳家協会第44 回日本翻訳文化特別賞。

英訳『伊勢物語』にてPEN Award for Poetry in Translation ノミネート。

メディア:『世界一受けたい授業』、『カルチャーラジオ 文学の世界』(NHKラジオ)